モユヒビ

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卵巣癌闘病記<8>それから〜今まで

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無事、手術と抗がん剤治療を終え

ようやく退院し、普通の生活に戻れました。

 

 

 

癌への不安や、再発への恐怖、

自分の体への変化に慣れてくると

今度は、また違う事を悩んでました。

 

 

それは・・・・・

 

 

私のせいで、夫にまで、

 

『子供のいない人生を歩ませる事への罪悪感』

 

 

私が、この人と結婚してなかったら・・・・・

この人が違う女性と結婚していたら・・・・・・

 

 

まだ若いし、やり直しができるんじゃ?

 

 

ドラマの展開じゃないけど(笑

本当にそう思いました。

 

 

それが、ずっと心の底にあって、

いつも自分を卑下してしまい

『自分が悪い・・・・悪い・・・』と思ってしまってました。

 

 

夫にその事をゆっても

 

『そんな事ないって、別に今のままでええじゃん』 

 

みたいな返事で、どうしても

 

 

 

『私のせいで・・・・・』って思いが払拭できませんでした。

 

 

夫は、私と結婚したせいで、こうやって我慢しなければいけないのかも

 

とも思いました。

 

 

その思いが募り、私は夫に

 

『私のせいで、子供のいない人生を選択せんといけんかったんじゃし

 あんたには、あんたの幸せな人生を歩める可能性があるんじゃけー

 別れて、違う人とやり直したほうがいいんじゃない?』

 

 

と言ってしまいました。

 

 

すると、夫はこう言いました。

 

 

『お前は、ずっと『自分のせいで自分せいで』ってゆうけど、

 俺のせいかもしれんじゃん?』

 

 

え??? 意味が分らん・・・・と

私が思ってると、夫は、こう続けました。

 

 

『俺がもし、神様からすごい試練をうける人生だったとして

 その試練が自分のお嫁さんがこうゆう病気になって

 子供を産めない体になるって決まってたかもしれんじゃん』

 

 

 

 

『俺がうける試練を、嫁になったお前に背負わせたんかもしれんじゃん』

 

 

 

 

『そう思ってみ? お前は『自分のせいだ』って病気になった事を

 目にみえることだけで、自分のせいにするけど、

 俺のせいかもしれんのんよ? お前のせいなんかじゃなくて』

 

 

 

『俺がお前に申し訳ないと思わんといけん事なんかもよ』

 

 

『じゃけーどっちのせいとか、ないんよ!』

 

 

 

『俺のせいかもよ・・・・ごめんな』

 

『いや、私のせいじゃって~』

 

 

 

泣きながら、謝りあう・・・・・

 

 

変な夫婦。

 

 

 

なんだか、言われている時には、意味がよく理解できなかったけど

涙があふれると同時に、どうやっても払拭できなかった

 

 

「私のせいで・・・・」って思いが、その涙と一緒にサラ~と

体から、抜け出るような感じがしました。

 

 

 

よく人の話で聞いたり、ドラマで見るような

 

『俺は子供よりお前さえ居てくれれば』っぽい事を言われても

多分、私の中では「それでも・・・・私のせいで」って

思ってしまう気がします

 

 

 

夫が言ってくれた言葉は、いまだに忘れません。

ある意味、私って人間をとってもよく分かってくれてる人なんだ

 

 

とその時、始めて知りました(えっ・・・・遅いっ(笑))

 

 

 

 

それから、早10年・・・・

 

 

あの頃は、次の誕生日がくることすら、考える余裕もなく

 

自分はもっともっと凹んでて、明るく笑ってる日がくることなんか

考えれないし、想像もできませんでした。

 

 

それが、今は

 

 

毎日、健康で生きてるだけで、本当に楽しい!!!

 

 

幸せって大きな意味になると、分からんけど(笑)

楽しいです。ただ、毎日楽しいです。

 

 

あの時、想像したくてもできなかった今があります^^

 

 

また10年後、そのまた10年後と・・・・・

 

 

 

毎日の楽しいが、続くといいな♪と思ってます。

 

 

そして本当に、夫と結婚して良かったと

結婚した頃より、ここ最近思う事が多いです。

 

 

癌の闘病をして、今の生活のありがたみがとってもよく分かります。

辛い経験だったけど、無駄にせず、今を精一杯楽しみたいと

また今日改めて思えました。

 

 

今、何かを抱えてて、この悩みは一生消えないんじゃないかと思ったり

明るい将来に期待できなかったり、生きていることすら辛い方もいるかもしれません。

 

 

 

私も10年前はそうでした。

癌になり、自分の理想としてた生き方から外れ(たと思ってました)

ずっと暗く悲しい日々しか目の前にないと思ってました、

 

明るい未来など、想像すらできませんでした。

 

今、あれから10年経って、始めて言えます。

 

 

『みなさんもきっと大丈夫です。』

 

 

 

 

 

 

長くなりましたが、ここまで読んでくださった方

ありがとうございました。